大阪公立大学 居住環境学科の3回生の皆さんへ
研究室配属について
大阪公立大学 居住環境学科の3回生の皆さんへ
研究室配属について
■ 都市科学研究室について
まずは、こちらに目を通してみて下さい。過去に都市科学研究室が取り組んできたことなどが記載されています。
都市科学研究室のミッションは、人口減少に伴う社会問題を抱えるフィールドに対して、都市計画・まちづくりに関する研究デザインを通して貢献することです。そのアプローチとして、フィールドのステークホルダー(行政・住民組織・企業など)の方々と共に、空間情報科学と環境行動科学の観点から、実践的に研究デザインを行います。
将来、都市計画やまちづくりに関わりたいと考えている人の内、フィールドワークとデータサイエンスを複合的に身に着けたいと考えている人が向いています。
■ 募集人数
3人
都市科学研究室は、少人数教育を前提に、各メンバーの個性に合わせた指導を行います。3回生では、プロジェクト・ベースド・ラーニングを中心として、研究教育を行います。研究室としては、全員が集まる研究室会議(水15:30)と、プロジェクトごとに打合せ(定時)を行います。また、研究室全体の進捗状況に合わせて勉強会を行います。その他、プロジェクトに応じて、他大学も含めた他研究室や企業、行政と共同で研究を行う場合もあります。
卒業論文に関しては、3回生の間に、プロジェクトに関わってもらいながら、対話の中で皆さん自身の個性をいかしたテーマを決めて頂き、4回生に入ってから、そのテーマをサポートしていく予定です。その成果は、各プロジェクトのフィールドにデザインとして還元すると同時に、海外の学術誌などで発表して、研究デザインの成果で社会に貢献できる人材へと成長してもらいます。
なお、2025年度に受け入れる学生から、希望者に対して、都市科学研究室で、リサーチアシスタント(RA)として雇用することを検討しています。RAとは、都市科学研究室で実施される研究プロジェクトに参画して、補助業務を担う学生であり、都市科学研究室を通して大学が雇用をします。都市科学研究室では、これまでも、所属するメンバーに対して、頻繁で単発の補助業務を依頼してきましたが、これをRAとして中長期で維持することを想定しています。ただし、全ての研究プロジェクトでRAを雇用できる訳ではなく、さらにアサインする研究プロジェクトによって、時期や期間が異なります。そのため、都市科学研究室に配属後に、十分に話をしてから、適切な時期から雇用する流れになると思います。(おそらく、多くは就活の始まる時期から雇用することになると思います) 興味ある人がいたら、研究室訪問の際に、事前に聞いて下さい。
■ 研究室訪問
・6月11日(水)13:15~14:00 (対面)
・6月16日(月)13:15~14:00 (対面)
・6月18日(水)15:45~16:30 (対面)
・6月23日(月)13:15~14:00 (対面)
・6月25日(水)15:45~16:30 (対面)※研究室会議後に実施するので4回生に話を聞けます。
・6月30日(月)13:15~14:00 (対面)
場所は、共に、生活科学部棟S313室を予定しています。開始時刻に、S313室に来て下さい。加登から研究室の概要を説明した後、質疑やディスカッションの時間を取ります。なお、各回の研究室訪問は、部屋のサイズの関係で、最大5名とします。もし5名を超えた場合は、その日時はお帰り頂くことになると思うので、注意をして下さい。
なお、上記以外の時間も可能です。上記以外の日程が希望であれば、個別に加登(haruka-kato@omu.ac.jp)までメールで連絡下さい。日程調整以外のことでも、配属に関する質問などあれば、気兼ねなくメールで連絡下さい。
※1度目の後に気になったことができたので2度目に話を聞きに来たい、また個別に相談したい、ということも可能です。それも含めて、何かあれば、個別に加登(haruka-kato@omu.ac.jp)までメールで連絡下さい。
■ Q&A
昨年、質問頂くことが多かった内容を列記しました。参考にして下さい。
Q1.まちづくりに興味ありますが、データサイエンスに苦手意識があります。
A1.大丈夫です。基本的に、必要なスキルは、打合せや勉強会を通して修得していくので、研究室に入ってから学んでもらうことができます。
Q2.どのようなスキルを学べますか?
A2.都市科学研究室は、フィールドワークとデータサイエンスを共に身に付けた人材を育てたいと思っています。都市計画・まちづくりに関わる人は、居住者の人と共に活動するフィールドワーカーとしてスキルが求められます。その一方で、近年では、根拠に基づく政策やデザインを実施するために、データサイエンスも必要です。その一方で、都市計画やまちづくりの現場において、フィールドワークができるデータサイエンティストは、非常に少ないのが実情です。そこで、都市科学研究室に在籍する間に、フィールドワークとデータサイエンスを、共に身に着けて欲しいと願っています。
Q3.卒業研究は、どのような指導方針ですか?
A3.都市科学研究室は、少人数教育を重視しており、多くの場合は、家庭教師のように、個別に指導します。皆さん、就活や院試、その他さまざまな事情を抱えていると思うので、研究の内容や進捗は、それぞれ個別に相談しながら進めます。いわゆるゼミという体制を取っておらず、週1回のペースで打合せを継続的に行いながら、研究を積み重ねていきます。都市科学研究室の特徴は、学部の卒業論文で、修士論文レベル以上のアウトプットを出してもらうことになるので、家庭教師のような指導の中で、充実した1年半を過ごして頂くことになると思います。
ただし、3回生に行うデザインプロジェクトは、3回生同士のグループワークを重視します。また、週に1度、対面で研究室会議を行い、全員での情報共有も行います。必要に応じて、学年全体で勉強会も行います。学年同士で助け合う場面もあると思います。
Q4.卒業研究は、英語で書くのですか?
A4.都市科学研究室では、卒業論文は日本語で書きます。ただ、卒業論文を執筆する前に、学術誌に掲載される学術論文という論文を執筆するのですが、それは英語で執筆します。ただし、その執筆に際して、ネイティブのチェックを受けて修正するので、心配する必要はないです。皆さんの今後のキャリアの中で、英語で文章を執筆すること、また英語で書いた論文が掲載されることは、メリットになると考えています。
Q5.コアタイム(研究室に在室しなければならない時間)はありますか?
A5.コアタイムはありません。皆さん1人1つの机を用意しているので、好きな時に好きなように使うことが可能です。基本的な考え方は、研究室で作業をしているから評価をするということはなく、自分のパフォーマンスが最も高くなる場所で作業をして、結果を出して欲しいと思っています。また、研究で取り組む作業量は膨大になるので、研究室会議と打合せの時間以外は、自分のペースで進めてもらって大丈夫です。特に、都市科学研究室は、研究室に閉じこもるより、研究フィールドに行くことを推奨します。フィールドでは、何気ない会話や、何気ない日常風景の中から、多くのことを学ぶことができます。
Q6.先輩は、どのような進路ですか?
A6.実績では、ハウスメーカーと不動産会社、デベロッパー、大学院進学です。ただ、行政、ゼネコン、コンサルタント、NPOなどに進む人なども出てきてくれると、嬉しいと思っています。3回生のプロジェクトで関わる中で、色々な立場の人と出会うと思うので、ぜひ、視野を広げて欲しいです。希望の進路を言って頂ければ、加登の出来る限りサポートします(もちろん、既存のハウスメーカーや不動産会社、他大学の大学院進学なども含めて)。なお、都市科学研究室の指導方針は、特定の企業への進路を勧めることはありません。むしろ、都市科学研究室の次のステージで、どのような立場(就職先)に進んでも活躍できるように、研究を通して個人の能力を最大限に高めて貰います。
Q7.都市科学研究室は、修士課程(博士前期課程)からでも入れますか?
A7.都市科学研究室は、学部生のみで構成される研究室です。すなわち、修士課程を含む大学院生は、所属することができません。そのため、都市科学研究室に所属したい人は、学部生で入ってきて下さい。
都市科学研究室は、複数の企業、行政、データプロバイダーなどと、必要に応じて機密保持契約などを結びながら研究を行っており、メンバーを明確にする必要があります。そのため、以下の「大阪公立大学大学院生活科学研究科規程」第12条に厳密に従い、運営されています。
https://www1.g-reiki.net/upc-osaka/reiki_honbun/u325RG00200727.html#e000000160
都市科学研究室の特徴は、学部の卒業論文で、修士論文レベル以上のアウトプットを出してもらうことにあります。したがって、都市科学研究室は、大学院生がいないことで、特段の問題は無いと考えています。その一方で、都市科学研究室に入った後の進路で、大学院進学を希望する人もいるかと思います。その場合、GPA 3.0以上の方は、学内・学外のラボを問わず、やりたい研究テーマに合わせて進路の相談に乗ることは可能ですし、次のステージで移籍を希望する学外のラボに推薦を出すことも可能なので、必要であれば相談をして下さい。
Q8.定員を超えた場合、どのような基準で選考しますか?
A8.選考基準を一言で言うなら、第一に「多様性」、第二にGPAです。性別や出身地などの分かりやすい指標だけでなく、取り組みたいこと、進路希望、バックグラウンド、個性などを含めた多様性です。また、3回生同士の多様性だけでなく、現4回生メンバーも含めた多様性も考慮して判断します。それにより、新しいメンバーとして迎え入れる3回生にとっても、すでに在籍している4回生にとっても、お互いに刺激しあえる理想的なメンバーになることを目指しています。その選考のために、定員を超えた場合は、レポートを提出してもらいます。
なお、このレポートに加えて、GPAが3.0を超えている人は、優先的に考慮します。それは、GPAが3.0を超えている人は、進路の選択肢が広いためです。ただし、GPAが3.0を下回っている人を採らないという訳ではありません。実際に、都市科学研究室では、GPAが3.0を下回っている人で、高い研究業績を出した人も多数います。したがって、GPAの高い人から順番に採用するという訳ではありません。今までの経験・現在の取組み・将来やりたいことという基準に照らした「多様性」を重視しつつ、補助的にGPAを参照するものと理解をして下さい。
※参考に、昨年度は、以下の内容に関して、A4用紙の1枚以内で、記載してもらいました。今年度も、定員を超えた場合は、以下の内容を書いてもらう予定です。
『以下の枠内に収まる程度に、なぜ、都市科学研究室を希望しているのか、記入して頂けますでしょうか?今までの経験・現在の取組み・将来やりたいことなど、自由に書いて下さい。研究室訪問の際に説明頂いたことを、そのまま書いて大丈夫です。なお、希望するなら、写真や絵などで説明しても大丈夫です(入れなくても良いです、要はレイアウトを含めて自由という意味です)。なお、選考基準で最も優先するのは、「多様性」です。 正解などは無いので、自由に、皆さんのありのままの希望を記載して下さい。』